ご挨拶

会長:大西 洋(山梨大学放射線医学講座)

第32回日本定位放射線治療学会

会長 大西 洋

(山梨大学放射線医学講座)

謹啓

このたび、2023年5月26日(金)にベルクラシック甲府(山梨県)において、第32回日本定位放射線治療学会を開催させていただく運びとなりました。

本会は、定位放射線治療(以下・定位照射)に関連する技術や診療全般だけでなく、照射技術・放射線診断・病理診断・看護などについて、中枢神経系疾患から体幹部悪性腫瘍まで幅広く取り上げ、定位照射に関わる全てのスタッフが一堂に会して熱く討論し、知識やクリニカルクエスチョンを共有できる大変貴重な場であると考えております。

今回は主題を“定位照射の真実無妄-予後の真実を語ろう-”とさせていただきました。頭部の定位放射線治療開始から70年、体幹部では25年の歴史があり、効果と有害事象の真実を参加者の方々と議論し、新たな時代への扉を開く鍵を見つけられればと考えております。

本会のセッション構成の特徴として、できるだけホットでアトラクティブなディスカッションをしていただきたくためにディベートセッションをご用意し、また募集演題のほとんどを要望演題とさせていただきました。主なテーマとしては、長期的な効果と有害事象を募集し、特に想定外の(予期せぬ)有害事象や再照射のご経験についてご発表いただくようにお願いいたしました。

特別講演では、本会の立ち上げから発展まで最大のご貢献をされて来られました山本昌昭先生に、「レジェンドからのご託宣」というテーマで、研究から診療、科学へのありかたなどについて、山本先生の哲学をお伝えいただけますようお願いしております。

また、定位放射線治療の歴史はガンマナイフ、サイバーナイフ、画像誘導装置、呼吸性移動対策装置、など高精度照射技術の開発と応用の歴史であり、現在の定位放射線治療技術の最先端について、関連企業の方々と情報交換や議論をお願いできれば幸いです。

今回の開催は、一部を収録したものをオンデマンドで後日配信予定としておりますが、発表はすべて現地開催としております。2023年に入り、ようやく「with corona」がnew normalとして定着し一般化され、face to faceで皆様と熱く語り合うことができますことを楽しみにしております。皆様のご参加とご発表を心よりお待ち申し上げております。

謹白

2022年11月吉日

ページトップ